【復活節第5主日礼拝】 2008年4月20日(日)午前10時半
ルカ福音書による説教「秘密を明かす神」 牧師 佐藤誠司
聖書:イザヤ書7章14節・ルカによる福音書1章26〜38節
今日は受胎告知の物語を読みました。処女マリアが天使の来訪を受けて神の子に誕生を告げられる。しかも、あなたがその子を産むのだと告げられる。この物語の中から今日、私たちは神のなさり方ということを学んでみたいと思うのです。今日の説教題を「秘密を明かす神」としましたが、聖書全巻を振り返って改めて示されるのは、神はご自分の御心を秘密にせずに明かしてくださる。打ち明けてくださるお方だということです。ただ神はそのために人をお選びになるのです。選ばれたのはナザレに住むマリアというおとめです。そこに神から天使ガブリエルが遣わされて、こう告げるのです。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
マリアは戸惑います。ところが、天使はさらにこう言うのです。
「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。」
神の子を、あなたは産むことになるのだと天使は告げたのです。マリアは天使に言います。
「どうして、そのようなことがありえましょうか。私は男の人を知りませんのに。」
当然の戸惑いかもしれません。しかし、天使はさらに詰め寄って告げるのです。聖霊によってあなたは身ごもる。だから生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類エリサベトも不妊の女といわれていたのに、神の力によって男の子を身ごもっている。そして天使は最後に切り札を出します。
「神にできないことは何一つない。」
この一言をマリアは受け入れる。そして言うのです。
「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」
神は頭ごなしに「こうせよ」と言われたのではない。あくまで神はマリアに秘密を明かされただけです。私はあなたを選んで、あなたの身に私の心をそのまま出来事として起こす。あなたはこの話に乗ってくれるか? この誘いの手にマリアは乗った。信じるほうを取ったのです。だから、彼女は「わたしは主のはしためです」と言った。私は主の言葉の下に身を置きます。あなたのご計画の下に私は一人の僕として加わり、そこに生きます。
これによってマリアは、生き方を転換させられました。自分の思い通りに生きる生き方から、神の御心に寄り添って生きる生き方へ。神はそういう生き方へと私たちを招いておられます。私たちの人生にしか起こり得ない事柄を用意して、「この話に乗ってくれないか」と誘いの手をかけておられるのです。マリアの選んだ生き方は、私たち一人一人に備えられているのかも知れません。あなたは神が差し伸べておられる誘いの手に乗りますか? 信じるほうを取りますか? 今週も主の祝福がありますよう祈ります。
【予告】
○次週の主日礼拝 4月27日(日)午前10時半 復活節第6主日
ルカ福音書による説教「信じる人の幸い」 牧師 佐藤誠司
聖書:イザヤ書61章10〜11節・ルカ福音書1章39〜56節
○礼拝後に2008年度第1回定期教会総会を行います。
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