【受難節第3主日礼拝】 2008年2月24日(日)午前10時半
第一コリントによる説教「主に結ばれているならば」 牧師 佐藤誠司
聖書:イザヤ書25章6〜10節・第一コリント書15章50〜58節
ミッションスクールの学生さんから、こんな質問を受けたことがあります。
「聖書の主題は何ですか?」。
さあ、皆さんなら、どうお答えになるでしょうか。私はとっさに「旅です」と答えたのを覚えています。「旅です。人が神様のもとに帰って来る旅です」と。そういえば旧新約をとおして「帰って来る旅」がモチーフとなった物語がじつにたくさんあります。罪ゆえに御許を追放された罪人がもう一度御許に立ち帰ることを神様は望んでおられるのです。でも、罪に汚れた私たち罪人がどうやって神の御前に立ち帰り、御前に立つことが出来るのか? 出来ないのです。パウロが言うように「肉と血は神の国を受け継ぐことはできず、朽ちるものが朽ちないものを受け継ぐことはできない」のです。しかし、と、パウロは言葉を続けます。
「わたしはあなたがたに神秘を告げます。わたしたちは皆、眠りにつくわけではありません。わたしたちは皆、今とは異なる状態に変えられます。」
今とは異なる状態に変えられる。これこそ神秘だとパウロは言うのです。しかし、どういう状態に変えられるのでしょうか? それを知るために、文脈をたどってみましょう。コリント教会に、死者の復活が信じられない人々が現れた。そこが発端です。彼らはキリストの復活は一応(!)、信じていたのです。しかし、キリストの復活が「初穂」としての復活であり、私たちもやがて復活させられることが信じられない。つまり、キリストの復活と自分たちとの関係が見えていないのです。パウロは言います。あなたがたは「この世の生活でキリストに望みをかけているだけ」ではないか? 
死者の復活が信じられない人々は、極端な霊肉二元論に捕らわれていたようです。霊(魂)と肉(体)を分けて、前者を尊いもの、後者を卑しいものと考えたのです。しかし、これだと救いは魂の救いに限定され、復活はありきたりな霊魂不滅論に解消されてしまいます。彼らはこの考えに捕らわれて、朽ちる体は救いとは関係ないと主張したのです。パウロはこれに反対します。神は体を卑しいものとしてお造りになったのではない。私たちは「神の子とされること、つまり、体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでいる」(ローマ書8章23節)のだとパウロは言うのです。神の独り子が肉体を持った人としてこの世に誕生してくださり、さらにその体を十字架につけ、体を伴って死者の中から復活してくださったのは、私たちのこの朽ちるべき体が贖われるためではなかったか。私たちは魂も体も丸ごと神のもの。だったら神は丸ごと贖い取ってくださる。パウロが立っているのは、この神への信頼なのです。だからパウロは言います。
「この朽ちるべきものが朽ちないものを着、この死ぬべきものが死なないものを必ず着るとき、次のように書かれている言葉が実現する。『死は勝利にのみ込まれた。死よ、お前の勝利はどこにあるのか。死よ、お前のとげはどこにあるのか』」
神は主イエスによってこの勝利を私たちに与えてくださるのです。だから、今、あなたが主イエスによって抱いている望みに目覚め、主の業に常に励みなさい。
「主に結ばれているならば、自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。」
今週も主にある望みと祝福がありますよう祈ります。



【予告】
○次週の主日礼拝 3月2日(日)午前10時半 受難節第4主日 卒園・卒業・進級感謝合同礼拝
 説教「わけると ふえる」 牧師 佐藤誠司
 聖書:ルカによる福音書9章10〜17節

○夕礼拝―聖餐式執行 午後7時半
 説教「聞くべき言葉、語るべき言葉」
 聖書:創世記2章6節・コロサイ書4章5〜6節


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